取引所で、買い成行注文が複数に分かれたり、売り注文に出した買い指値が、一部のみ約定するのはなぜですか
お客さまの買い注文数量以上の注文が、最も安い売りの気配値になかったためです。
※気配値とは、買いたい、売りたいと希望する値段、指値のことです。
成行買い注文の場合
下図の板(例)で、0.5BTCの成行買い注文を出した場合は、以下の順で約定(取引成立)します。
- まず、買い注文は、最も安い売り気配値の1,000,000円のレートで0.1BTCのみ約定します。
- 次の1,005,000円のレートで0.2BTC約定します。
- 最後に、更に次の1,008,000円のレートで残りの0.2BTC約定し、合計で0.5BTC全量が約定したこととなります。
上記の図のように成行の買い注文は、最良の売りの気配値から順次対当する注文です。
※成行注文はFAKとなります。
※約定している間、他に注文が出てないものとします。
取引履歴では以下のような表示となります。
最も安い売りの気配値に買い指値注文をした場合
下図の板(例)で、1,000,000円のレートで0.5BTCの買い指値注文を出した場合は、以下の通り約定します。
- 買い指値した気配値に0.1BTCの売り注文が存在するため、0.1BTCのみ約定します。
- 執行数量条件を指定しなかった場合は残りの0.4BTCは板に1,000,000円の売り注文がなければ有効注文として残ります。
未約定となった指値注文は、【注文一覧】の画面で以下の通り確認できます。残数量は有効注文として板に残り、対当する売り注文が出ると約定します。(未約定の間に取消すことは可能)。
※執行数量条件を「FAK」にした場合、残りの0.4BTCは失効となります。執行数量条件の詳細についてはこちらをご確認ください。
なお、取引所の板取引については以下ご注意ください。
- 買い気配値と売り気配値の中央に表示される現在値は、取引成立の結果として表示されるものであって、最良気配値を示したものではありません。
- 相場の変動等により、お客様の注文時に取引画面に表示されていた気配値又はお客様が注文時に指定した価格と異なる価格で約定する場合があります。
- 取引所サービスは、お客様同士の注文によって売買が成立しますが、取引の流動性を高めることを目的として、当社を含むマーケットメイカーが取引所サービスに係る取引に参加することがあります。この場合には、お客様とマーケットメイカーとの間で取引が成立することになります。
その他取引ルールや注意事項については、取引所のサービスページ及び各種規約をご確認ください。